マウスピース矯正について

どんな⼈が「マウスピース矯正」に適しているのか、
実際の検査や治療の流れを解説します。

歯並びが治るしくみ

マウスピースは1枚1枚がオーダーメイド。1枚ずつ精巧につくられたマウスピースを装着し、
定期的(10⽇〜2週間ごとを目安)に交換していくことで少しずつ⻭を動かし、徐々に理想の⻭並びに近づけていきます。

マウスピース矯正の特徴

⼤⼈の⽅からの関⼼度が⾼いマウスピース矯正。
透明な装置を装着するため⽬⽴たちにくいというメリットがあります。
笑顔を素敵に⾒せたい⼥性だけでなく、⼝元の清潔感に気を遣うビジネスパーソンにとっても注⽬度の⾼い治療法です。
他にも、すぐに着脱できるという特徴。外して⾷事ができ、装置に⾷べ物が詰まったりしないので、
⾷事を楽しむことに専念できます。⾷べた後は、しっかり⻭磨きをしてからマウスピースを装着してください。
適応となる⻭並びや年齢に制限がありますので、まずは⻭医者さんで相談してみましょう。

治療の流れ

適応となる歯並び、年齢には制限があります。まずはクリニックにご相談ください。

  1. カウンセリング

    ご自身の歯並びが「マウスピース矯正」で治せるものか、クリニックでの診断が
    必要です。
    ご⾃⾝の希望をしっかりと伝え、治療についての説明を受けましょう。
    ⾍⻭や⻭周病の方は、先にそれらの治療を受けることをすすめられる場合が
    あります。

  2. 精密検査

    マウスピース矯正で治療することが決まったら、精密検査をおこないます。
    治療開始前の顔の⾻格、⻭並びの状態をしっかり画像として記録することが重要です。
    横、正⾯など複数の⾓度から顔やお口の中の写真を撮影します。
    次に、歯並びを3次元で記録します。⾍⻭治療で行われる「型取り」と呼ばれるもので、
    最近はカメラで口の中を撮影すると3D画像として記録できるタイプもあります。
    クリニックによってはレントゲン写真、CT画像を撮影するところもあります。

  3. 医師による治療計画の立案

    診察、検査が完了すると、担当医師が治療計画を⽴てます。
    ⽬標となる⻭並びを設定し、そこに到達するまでに何回マウスピースを交換するのか、
    ここで決定します。
    治療計画が決定したら、マウスピースをメーカーに注⽂します。

  4. 治療開始

    マウスピースがクリニックに届いたら、着脱の方法、お⼿⼊れの仕⽅などを確認し、
    治療がスタートします。
    次回の受診日も決めます。

マウスピース患者さんの一日

マウスピース治療が始まると、どのような生活になるのでしょうか。

  • 朝、起きたら・・
    朝食をとる前に、または歯磨きをする前にマウスピースを外しましょう。朝⾷はドリンクだけという⽅も要注意です。
    熱い飲み物は変形、コーヒーや紅茶などは着⾊の恐れがあります。
    ⽢い飲み物もマウスピースと⻭の隙間に⼊り込み滞留すると、⾍⻭リスクを⾼めます。
    冷たい⽔以外の飲み物をとる際は、マウスピースを外すことをおすすめします。
  • 日中マウスピースを外すとき
    保管のためにマウスピース専⽤ケースを持ち歩きましょう。
    ⾷事などで外した後は、⻭磨きをしてから装着してください。
  • 夜のお手入れ
    汚れやプラークを取り除くために、柔らかい⻭ブラシで⽔洗いしてください。変形を防ぐために、冷⽔またはぬるま湯で洗います。
    ⻭磨き粉、マウスウォッシュ、⼊れ⻭洗浄剤などを使うと、プラスチックに傷やくすみが⽣じる恐れがあります。マウスピース専⽤の洗浄剤もあります。
  • 夜のお手入れ
    必ずマウスピースを装着しましょう。1⽇22時間以上装着することで、⻭をしっかり動かすことができます。
    装着時間が⾜りないと計画通りに⻭が動かず、治療期間が予定よりも長くなったり、マウスピースをつくり直さなくてはならないことも
    あります。
【注意事項】
  • 治療中は、良好な⼝腔衛⽣を維持することが重要です。マウスピースに⾷べ物が挟まると、⾍⻭になることがあります。⻭と⻭⾁の健康を保つため、定期的な⻭の検診とクリーニングを受けることが推奨されます。
  • ⻭が新しいマウスピースの位置に合うまでには時間がかかります。治療開始時やマウスピース交換時は、押されるような痛みや違和感を感じたり、マウスピースと現在の⻭の位置がわずかに合わないこともあります。鋭い痛みや⼤きな不快感がある場合は、医師に相談してください。
  • マウスピースを使い始めたばかりの期間は、しゃべりにくさを感じることもあります。通常は2週間程度で慣れると⾔われています。
  • マウスピースの使⽤により、⼀時的につばの量が増えたり、逆に⼝の乾きを感じる⽅もいます。