歯並びについて

「整った⻭並び」とはどのような状態…?
「⻭並びが悪い(かみ合わせの悪い)状態」を放置することで生じる
さまざまなリスクとは…?
⾒た⽬だけではなく、健康維持にも寄与する「⻭並び」について解説します。

整った歯並びとは?

歯並びは、⾒た⽬が整っているだけでなく、きちんとかみ合っていることが重要です。
「整った歯並び」とは、かみ合わせが正常な状態であることから「正常咬合(せいじょうこうごう)」といいます。
歯並びには、⻭や顎の⼤きさ・位置なども関係するため、これらが正常な状態でない場合は、矯正が必要と考えられます。

顔の中心と上下の前歯の中心が合っている。

出っ歯や引っ込んだ歯がなく、
まっすぐに歯が生えている。
上の前歯が下の前歯に
少しだけかぶさっている。
奥歯が交互にかみあっている。

前歯がかみあっている。
歯同士が重ならず、
大きな隙間なく並んでいる。

「⻭並びが悪い」とは?

⻭並びが悪い(かみ合わせの悪い)状態を「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。
その分類と状態について解説します。

叢生(そうせい)
⻭が並ぶスペースが⾜りず、
隣り合っている⻭が重なりガタガタ
している状態。
乱ぐい⻭(らんぐいば)ともいいます。
交叉咬合(こうさこうごう)
通常は上の⻭が下の⻭にややかぶさっている
状態であるのに対し、
⼀部で下の⻭が上の⻭の
外側にはみ出てしまっている状態。
「クロスバイト」ともいいます。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上の前歯や歯ぐき、または上顎全体が
飛び出してしまっている状態。
下顎前突(かがくぜんとつ)
上の前⻭より下の前⻭が
前に出てしまっている状態。
一般的に「受け⼝」と呼ばれています。
空隙歯列(くうげきしれつ)
⻭と⻭の間に⼤きなスペースがある状態。
「すきっ⻭」ともいいます。
過蓋咬合(かがいこうごう)
上の前⻭が下の前⻭に
深くかぶさっている状態。
開咬(かいこう)
⼝を閉じても前⻭がかみ合わず、
上下に隙間が空いている状態。

歯並びと健康の関係

⻭並びが悪い(かみ合わせが悪い)ことにより、
「しっかり噛めない(⾷事の満⾜度、内臓への負担)」「⻭や顎に均等に⼒がかからない(身体への負担)」
「⻭ブラシで磨き残しが発⽣しやすい(⼝腔内の衛⽣環境)」といったことが懸念されます。
⾒た⽬への影響だけでなく、⾍⻭や⻭周病などのリスクの面からも⻭並びについて考える必要があります。
特に40代以降の⽅は、⻭並びの悪さに起因する⾍⻭や⻭周病が増えていくといわれています。
⻭並びを改善することは、20代、30代の⽅にとっては未来の健康への投資ともいえます。

8020の達成率

「80歳になっても20本以上の⾃分の⻭を保とう」という
8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動。
正常咬合では、8020を達成する可能性が⾼まります。
1999年「8020達成者の⻭列咬合の観察」
(東京⻭科⼤学 茂⽊悦⼦先⽣著)

矯正治療患者さんの声

男⼥ともに約90%の患者さんが「矯正治療して良かった」と感じています。
1999年「不正咬合・矯正治療が及ぼす心理的・機能的影響」
(岡山大学歯学部歯科矯正学講座)

矯正治療患者さんの声

笑顔に自信が持てるだけではなく、
しっかり噛めるようになったことに対する満足感も高まります。
1999年「不正咬合・矯正治療が及ぼす心理的・機能的影響」
(岡山大学歯学部歯科矯正学講座)